『ミッドナイト・ゴスペル』ep1の考察

『ミッドナイト・ゴスペル』(The Midnight Gospel)のep1


ネタバレ有

1話目を観たので考察とかメモ程度に。



このエピソードはアメリカの麻薬戦争を皮肉ってるんですね。

大統領(アメリカの擬人化)が白人の赤ちゃんで、ホワイトハウスはゾンビ(オピオイド中毒の社会問題、背景には自由競争主義と成果主義による富の偏り)に乗っ取られ、移民/有色人種の家族(出産した母子、母のヘアスタイルはネイティブ・アメリカンや南米系に多い伝統的なもので肌が小麦色だったことから)が最後の希望に見えるも、ゾンビ化した大統領が食い殺してしまう。

そこから全員ゾンビになり全てが停滞し、感覚麻痺故の諦めと幸福感で「このままでいい」と思った矢先に、治療薬(若者たち)によって大統領は一旦は人間に戻るけど、時すでに遅しですでに大怪我している大統領は死ぬ。

大統領が治療薬を作る助けをせず銃でゾンビアポカリプスを解決しようとしてるのも現在のアメリカへの批判なのかな。

アメリカの擬人化である赤ちゃん大統領が「良いもの」として仏教や多神教に言及してるのは、本当は多様性(キリスト教ではないもの)を受け入れることがゾンビ化を防ぐ手助けになることを理解してるという査証かな。それができない大統領は必要もないサングラス(色眼鏡)かけてる。

…という考察を捏ねくり回しました。


対談相手のDrew Pinsky博士は中毒医学のスペシャリストで、彼の語る生死観に合わせてアメリカのドラッグを巡る現状を問題提起するの、上手い〜。

冒頭シーンにかかる曲がカントリーミュージックだったし、これはアメリカの暗喩なんだろうなぁと思いながら観た。

マルチーズみたいな犬(なのか?)が可愛い。サントラがテンポ良くて耳に心地よかった。

 

『アドベンチャー・タイム』大好きで同監督安どスタッフによる『ミッドナイト・ゴスペル』も楽しみにしてたので、こっちも面白そうでハッピー。スラング言いまくるしグロもエロもあるからATよりずっとアダルト向けアニメだね。




※ツイートしたもの(https://twitter.com/ubuhanabusa/status/1253346676443512832?s=21)をブログに載せ直してます。